【水漏れは自分で修理】旧MYM(MS6000)サーモスタット式シャワー混合栓の水漏れを修理
ブログの記事を書くのは1年以上ぶり、我が家の築年数は25年目に突入しました。
築年数もここまでくると色んなところにガタがくるのですが、わりと目にするのが「水道栓等からの水のポタポタ、いわゆる水漏れ」です。
6年前に洗面所の水漏れを自力で修理したのですが、今度は風呂場のシャワー混合栓からの水漏れが発生しました。
場所が場所だけに「少量だったら濡れててもいいんじゃない?」とほったらかしにしていたのですが、さすがにだんだん水漏れの量が多くなってくるとそうは言ってられません。下に置いていた手桶が1日であふれていなかったのが、半日であふれるようになりました。
水、もったいないです。
そこで自力で直せるのか直せないのか、まあ直せたんですけど…同じ状況の方への情報提供(←偉そう)として、忘れかけているwordpressのクラシックエディタを駆使してお伝えします。
サーモスタット式シャワー混合栓の型番を調べる
製品にシールなんかで型番が貼ってあると楽なんですが、経年劣化で消えてしまったり、そもそもどこに書いているのかわからない…
そんな型番がよくわからないものはスマホで撮影して「googleレンズ」で調べると、割に検索に引っかかってきます。
それらを駆使して調べた結果、我が家のシャワー混合栓は、現在は運営していないMYM(喜多村合金製作所)のMS6000というサーモスタット式のもので、販売期間は1996年~2003年でした。
KVKという会社が、全てではありませんが旧MYM製品に使える部品を用意してくれています。
水漏れの原因を特定する
水漏れの原因がわからないと、どの部品を買ったらいいのかわからないですよね?
我が家の場合、混合栓の左下から水漏れがしていましたので、その辺りにあるネジっぽいのが原因かと思いましたが、実は左側の温度調整ハンドルの中にある「温調カートリッジ」の劣化が原因でした。
右側から漏れていると切替ハンドルの中の「切替カートリッジ」が原因だと思われます。
どちらも今ならKVKのオンラインショップで購入可能ですが、まだ慌てないでください。
温調カートリッジを外せるか確認
「さあ部品も購入したし、交換だ!」と思っても、長年使ってきた水回りものって、びっくりするほど固くて外れにくいです。
以前奮闘したこちらを参考に…
部品の外し方は、後述の「温調カートリッジの交換」を参考にしてください。
外せない場合は専門の業者さんに頼むことになると思うのですが、事前に部品を用意して取り付けだけを業者さんに依頼すると…露骨に嫌がられるか、割と高めの工賃を払うことになります。
↓
『部品も取り付けも業者さんにおまかせ』
部品の購入
KVKのオンラインショップで購入できますが、在庫があればamazonから購入すると割安です。
【KPS60】旧MYM MS6000等用 温調カートリッジ
amazonで確認
温調カートリッジの交換
外す際に用意しておくと良いもの
- 大きめのレンチorスパナ
大きい六角っぽいナットを回すことになりますので、それに対応する大きめのレンチかスパナが必要です。
私は6年前に洗面台の水道栓を修理する時に使おうとamazonから購入し、結局役に立たなかったモーターレンチが今回日の目を見ることとなりました。
買っててよかった~(捨てなくてよかった~)
SK11 モーターレンチ 水回りの補修用 最大口開き幅:60mm SMW-230F
amazonで確認 - 小さめのマイナスドライバー
部品と部品の隙間に少しずつ差し込むためのマイナスドライバーも必要です。普段家で使っているもので十分でした。
ドライバーは金属なのでプラ製の部品に傷をつけることもありますので、隙間に差し込める固いプラ製の何かがあるといいかもしれません。 - ゴム手袋
部品がをつかむ部分が狭くて力を入れいずらいときは、ゴム手袋をはくと割にいけます。
これも家にあるもので十分。 - 潤滑剤スプレー
シリコンスプレーやKURE5-56などの潤滑剤を使うと、固着したものが外れやすくなります。
力任せに外そうとすると、取り換えるつもりのない部品が壊れたりして結局丸ごと交換に…なんてことになります。
そんなに高いものじゃありませんし、今後も使う可能性の高いものですので、この機会に用意してみましょう。
KURE 5-56
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実際に部品を外す手順
ここからの手順は私が実際に行った方法ですが、それで発生した何らかの損害に対して慰めはできても責任は負えませんので、自己責任のもと作業できる方のみやってみてください。
KVKの商品サポートサイトの図面も参考にしながら、安全第一で作業をよろしくお願いします。
- 止水栓を閉める
まずは止水栓で水を止めてください。
これをやらないと、絵にかいたような水の吹き出しに遭遇してしまうかもしれません。 - 温調ハンドル組を外す
少し力を入れて、左側のハンドル(温調ハンドル組)を真横に引き抜きます。
ネジとかで固定されている訳ではないので普通に抜けます。 - 温調ストッパーを外す
HとかCとか書いてある温調ストッパーを真横に引き抜きます。
掴む幅の狭い部品なので、ゴム手袋をすると掴みやすいはずです。
ただ、決して回しながら外そうとしないでください。あくまでも真横に引き抜いてください。
もし壊れると廃盤商品のためKVKからでも手に入りません。
外れない場合は、すきま部分に薄いマイナスドライバーを入れて、一か所だけじゃなく、まわりをまんべんなく優しく少しずつ煽ってみてください。
一か所だけで力を入れて煽ると部品の破損コース行きとなってしまいます。 - 固定ナットを外す
すきまに潤滑剤をスプレーしたら、固定ナットにレンチをかまして、少しずつ力を入れて固定ナットを回します。
ギュ~~~ッと一気に力を入れて回そうとするより、ギュッ、ギュッ、と短く何度にも分けて回すほうが取れるような気がします。
ここが今回の作業のキモ、これさえクリアすれば作業成功率は格段にあがります。 - 温調カートリッジを外す
温調カートリッジの溝にマイナスドライバーを入れて煽ってください。
固い場合は、一か所だけじゃなく、まわりの隙間をまんべんなく少しずつ煽ってみてください。
ある程度浮いてくると手で外せますが、ここで注意!
外した途端に汚水が流れ出します!
私は25年分の汚水のしぶきを少し顔に浴びちゃいました。 - 新しい温調カートリッジを差し込む
新しい温調カートリッジを溝をあわせながら差し込んでください。 - 固定ナットと温調ストッパーを取り付ける
- 止水栓を開ける
- 温調ハンドル組を途中まではめて温度調節
いきなり温調ハンドル組をはめてしまうと、温度調整ができていない場合に再度抜き差しが必要となります。
温調ハンドル組を浮かせた状態で温調ハンドル組の「40」がHとCの間の「-」に来たときに温水が40度となるように調整してください。
イメージ的には「40を合わせる→温度確認→回す→いったん外して40を合わせる」を繰り返してベストポジションを探すような感じです。 - 温調ハンドル組をはめ込む
以上となります。
作業終えてみて
専門の業者さんに頼むといくらなのかはわからないんですが、部品代だけで済むなら自力での交換もありですよね?
ですが、不安な部分をプロのテクニックで直してもらうのも、安心を購入したと思えば高くないのかもしれません。
温調カートリッジを交換したら、ハンドルの回転が非常にスムーズとなりました。
水漏れはしていませんでしたが、少し回転が渋くなっている右の切替ハンドル内のカートリッジも交換すればよかったな~と後悔してます。
セット部品なら割安だったんだですよね~。
皆様のご検討を祈っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました('ω’)ノ
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