アラフィフはもう遅い?iDeCo(個人確定拠出年金)を始めるべきか、スルーすべきか
みなさんの家計の調子はどうですか?
ボチボチですか?
それはなによりです(*´ω`*)
世の中景気が悪くなると、ボーナスが無くなり、ベースアップも据え置き、退職金だってどうなるかわかりません。
実際、私は40代での転職を経験しているのですが、その当時に辞めた会社には退職金の制度がありませんでした。
それでも、粘りに粘って出してもらった退職金が「50万円」
その後・・・というか今現在勤めている会社で収入が激減、退職金をその穴埋めに使っていたら、あっという間に枯渇しました。
副業(お金)にこだわっているのはその辺があるからなんですが、なかなか~難しいですね。
でも、これ老後じゃないからまだ良かったんです。
もうどこも雇ってくれない状態で、退職金も無いなんて考えただけでも・・・(;´Д`)
今の会社の退職金も高が知れてますし、もしかたしたら出ないかもしれません。
リタイア後の生活を支えるための資金を確保するのは、自分自身がよ~く考えないといけませんね。
もらえるようになる年齢もあがる可能性大きいし・・・
投資なんかで資産運用したり、個人年金に加入してる人もいるとかいうけど、うちなんもやってないね・・・
個人年金だって、もっと若い頃から加入してなきゃ、今からなんて遅いんじゃない?
そういえば、個人型確定拠出年金って聞いたことあるんだけど、それってどうなんだろ?
iDeCo(イデコ)とか言われてるんだよね
時は戻せません。
お金もすぐには手に入りません。
遅い遅いと嘆く前に実行あるのみ・・・の前に、得か損かの見極めをしなければなりません。
今回の記事は
といった内容となってます。
結果としては、得になる可能性が大でした
でも、調べてみると単純な損得じゃないことも解りましたので、最後までお付き合いください。
公的年金と確定拠出年金
年金が「老後に国から貰えるお金」と思っている方は多いと思いますので、いまさらではありますが、確定拠出年金の話の前に20歳~60歳未満の国民全員に加入義務のある公的年金について軽くおさらいをしましょう。
公的年金
公的年金(国民年金・厚生年金)は、その名の通り加入義務のある公(国)の年金制度ですので、10年以上の納付で65歳以上から支給が受けられることになっています。
現時点では(;^ω^)
自分が納付した保険料が将来の自分の年金として支給されるのではなく、現在の保険料を国が運用して今現在必要な方へ支給しています。
ですので、自分が年金を貰う頃に国民年金・厚生年金の保険料を納めてくれる人が少ないと年金額は下がります。
国が運用に失敗しても下がります。
確定拠出年金
それに対して、確定拠出年は企業型と個人型があって、国が行っている部分を企業・または個人が行うんです。
企業型確定拠出年金は、会社が従業員の老後の資金を用意するための制度で、掛金を会社が支払います。
定期預金・国内債券・国内株式・海外債券・海外株式のいずれかまたは組み合わせで資産運用します。
企業型確定拠出年金
- 掛金は会社が負担
- 運用は加入者(社員)が商品を選択
- 加入者の掛金上乗せも可能(上限あり)
- 上乗せ掛金は所得税控除の対象
- 運用益は非課税
すんごくありがたい制度なんですが、全ての会社に義務がある訳ではなく、私の会社は残念ながらありません。
そんな自分みたいな人には個人型確定拠出年金【iDeCo(イデコ)】があります。
iDeCo?
小文字→大文字→小文字→大文字→小文字で入力しづらいし(;´Д`)
まるで格闘ゲームのコマンド入力のようです。
確定拠出年金の略であるDC(Defined Contribution Plan)と個人を表わす「individual」の頭文字を組み合わせたものですので「individual Defined Contribution」の略になります。
なるほど、やっぱ略称なんですね。
大小文字の組み合わせも、これを見れば納得、でも入力はしづらい(;^ω^)
話を戻して・・・個人型確定拠出年金【iDeCo(イデコ)】は、先ほどの企業型の会社が行っている部分が個人となります。
個人型確定拠出年金について加入条件等も含めて掘り下げてみましたので、この後に続きます。
個人型確定拠出年金【iDeCo(イデコ)】
iDeCo一問一答
- 加入できる年齢は?
基本的に満20歳~60歳未満の国民 - どこに申し込むの?
iDeCoを扱っている金融機関 - 手数料かかる?
かかります、後程詳しく - 掛金はいくら?
拠出限度額の範囲内で月5,000円から1,000円単位で選べる - 拠出限度額って?
年齢・職業などによる掛金の限度額 - 掛金は途中から変更できる?
年に一度掛金の変更OK - 掛金はいつまで納めるの?
60歳まで - 掛金納めるだけ?
掛金で資産運用するための商品選び(定期預金・国内債券・国内株式・海外債券・海外株式)が必要 - 資産運用って・・・減ったりする?
減る可能性あり、もちろん増える可能性もあり - じゃあ、他になんか得することないの?
掛金が所得税の控除になり、住民税の軽減もあります - もっとないの?
運用益が非課税なので、通常の投資での利益にかかる税率20.315%を考えたら・・・ねぇ(*´ω`*) - まだあるんでしょ?
退職所得控除や公的年金等控除の適用があったり、とにかく節税に有利 - 年金はいつもらえるの?の
60歳~70歳の間 - 年金の受け取り方は?
「一括受取り」「年金受け取り」「一部受け取り+年金受け取り」の最大3種類 - 年金受け取りって?
iDeCoを申し込んだ金融機関が決めた支給方法のこと - 加入年数が少なくても60歳で年金を受け取れる?
加入年数によって受給開始年齢は変動加入期間 10年以上 8年以上 6年以上 4年以上 2年以上 2年未満 受給開始 60歳 61歳 62歳 63歳 64歳 65歳 - 国民年金基金に加入済なんだけど加入できる?
加入OK - 企業型確定拠出年金に加入済なんだけど加入できる?
企業型年金規約でiDeCoの同時加入を許していればOK - 途中で辞められる?
次の要件全てを満たせば脱退金の受け取りが可能、サラリーマンはほぼ無理っぽい?- 自営業・学生等で国民年金保険料の全額免除・一部免除・納付猶予を受けている
- 確定拠出年金の障害給付金の受給権者ではない
- 通算加入期間が3年以下、又は年金積立金が25万円以下
- 最後に企業型確定拠出年金又は個人型確定拠出年金の資格喪失から2年以内
- 企業型確定拠出年金の資格喪失時に脱退一時金を受給していない
- ごめん、死んじゃった( ;∀;)
心配しないで、一時金を遺族が受け取り可能だから( ;∀;)
得なのか損なのか
最短でも受け取りが60歳だし、結局どうしたらいいのかな?
得しそう
| POINT損しそう
|
60歳まで年金が受け取れないのは、それまでの掛金を自由にできないだけで損得とは関係ないので、その時点で悩むのであれば加入はおススメしません。
それと、資産運用での増減が気になるのであれば、加入は見送ったほうがよさそうです。
未来は簡単に予測できませんから。
でも「増やしたい!多少のリスクは受け入れる覚悟はある!」って方は、節税の恩恵が手数料を上回ればいいわけです。
確定拠出年金の手数料
まず、iDeCoの実施者である国民年金基金連合会の事務費用や金融機関への手数料が必ず発生します。
- 加入・移換時手数料:2,829円
加入等の初回1回のみの手数料 - 加入者手数料:105円
掛金納付の都度発生、月払いなら年間1,260円、年払いなら年間105円
手数料の事だけを考えたら年払い一択 - 還付手数料:1,048円
国民年金の未納月が判明した場合等、加入者への掛金の還付(返金)が必要となった都度発生
未納が無ければ発生しないって事 - 信託銀行運営費:66円
信託銀行へ毎月支払う運用費
私の場合60歳まであと10年程度ですので、未納をせずに過ごせたとして・・・
トータル手数料が掛金月払いだと23,349円、掛金年払いなら11,799円です。
そのほか、iDeCoを申し込んだ金融機関への運営管理手数料が発生するのですが、私がFXでお世話になっているSBI証券なら「0円」なんです。
運営管理手数料は金融機関によりますが、手数料はだいぶ安くすみそうです。
確定拠出年金の節税効果
次に節税効果の確認ですが、日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社様がすばらしいシミュレーターを提供されていましたので、それを使って確認した結果が下の表です。
60歳までの所得税・住民税の節税額
収入が多いほど節税の恩恵にあやかれる訳です。
まあ、その分多く納税してるんですけどね。
掛金 5,000円 | 加入年齢 | ||||
20歳 (40年加入) | 30歳 (30年加入) | 40歳 (20年加入) | 50歳 (10年加入) | ||
年 収 | 300万 | 360,000円 | 270,000円 | 180,000円 | 90,000円 |
400万 | 360,000円 | 270,000円 | 180,000円 | 90,000円 | |
500万 | 480,000円 | 360,000円 | 240,000円 | 120,000円 |
60歳までの運用益と非課税額
カッコ内の金額は運用益のうち非課税となった分です。
運用益だけでこの金額。
受け取るときは「掛金×払込月数」分がさらに加算されますので、資産運用えげつないですね~
掛金 5,000円 | 加入年齢 | ||||
20歳 (40年加入) | 30歳 (30年加入) | 40歳 (20年加入) | 50歳 (10年加入) | ||
運 用 率 | 1% | 549,457円 (109,891円) | 298,141円 (59,628円) | 127,806円 (25,561円) | 30,749円 (6,150円) |
3% | 2,230,298円 (446,060円) | 1,113,684円 (222,737円) | 441,510円 (88,302円) | 98,707円 (19,741円) | |
5% | 5,230,101円 (1,046,020円) | 2,361,293円 (472,259円) | 855,168円 (171,034円) | 176,411円 (35,282円) |
シミュレーションなので運用率がプラスばかりですが、実際は上がったり下がったり思うようにはいかないはずです。
ただ、節税分と手数料は景気で上下することは少ないと思いますので、比較の結果「節税の恩恵あり」と言っていいんじゃないでしょうか。
まとめ
iDeCoは運用益が非課税なので、通常の投資よりもお得で私にもメリットはありそうです。
加入期間が短かくて残念ですが・・・( ;∀;)
期間が短い分掛金を多くしたいところですが、毎月の収入はもちろんのこと、そのお金が60歳までに自由にできない事を念頭に置いて、申し込んでみようと思います。
まだ始めていない方、早く始めるほど節税の効果が受けられますので、シミュレーションしながら検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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